手の腱鞘炎(ドケルバン病)について

 こんにちは!リハビリテーション科です!梅雨が明けて毎日暑い日が続きますね。みなさん熱中症には充分に注意して下さいね。

 

 今月は、手の親指に多く発生する腱鞘炎についてご紹介します。

 腱鞘炎とは、骨と筋肉を繋いでいる腱と、腱を包む腱鞘と呼ばれる組織に摩擦が生じて炎症が起き、痛みとして現れることを言います。手の指の中では特に親指に多く発生し、「ドケルバン病」と呼ばれています。

 ドケルバン病かどうかを知りたい場合は、以下の動き(フィンケルシュタインテスト)をやってみて下さい。

 

1、親指を握り拳の中に入れ、グーを作ります。

2、1でした握り拳を、小指側に倒します。

3、倒した時に、手首の親指側に痛みが出たら陽性となります。 

 

 

 ドケルバン病は、妊娠時や産後の方・更年期以降の女性・手仕事や手作業をしている方に多く出現します。手仕事や手作業としては、

・長時間のスマホ

・パソコン作業

・文字をよく書いている

・ラケット競技                 などが挙げられます。

 

 ドケルバン病の予防としては、基本的には同じ作業を長時間行わないことや、休憩を挟みながら行うことが重要になってきます。また、作業中にサポーターを装着することも有効ですが、作業をしない時は外すようにしましょう。

 

 手首のストレッチは、予防に有効な場合もありますが、痛みがある場合は症状を悪化させてしまうこともありますので、上記のテストで痛みがある場合は、ご自分で判断せず当院にご相談下さい。

2023年08月01日