ばね指について

あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します。リハビリテーション科です!

 

今回は、ばね指についてご紹介しようと思います!

 

指は、腱によって曲げ伸ばしをすることができます。手を握ったり強い力を発揮する筋肉は前腕にあり、その力を腱が伝えます。その通り道で指を曲げる腱が浮き上がらないように押さえているのが、靱帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)と呼ばれるものです。この靱帯性腱鞘は指にありますが、その部分の腱や腱鞘が炎症を起こし、“腱鞘炎”になり、さらに進行すると引っ掛かりが生じて、ばねのようなかくかくとした動きが見られるようになります。これを“ばね指”と呼んでいます。また、経過が長いと隣の指が影響を受けて動かしにくくなることもあります。

 

ばね指になりやすい人の特徴をご紹介します!

 

①妊娠出産期の女性や更年期の女性 

②スポーツや仕事での手の使いすぎ

③糖尿病やリウマチ、透析患者の人

※特に親指と中指に多く見られやすいです!

 

<治療法>

 

治療法としては大きく分けて”保存療法”と”手術療法”があり、基本的には保存療法を選択する場合が多いです。

保存療法では安静にする、痛み止め(薬や湿布の処方)ステロイド注射があります。

 

手術療法はステロイド注射を打っても症状が改善しない場合や、再発を繰り返す場合に手術を検討します。痛みの元となっている腱鞘を切開、その一部を切り離すことで、つらい症状を改善させることが可能です。手術自体は、1㎝程度の切開で済むことが多いです。

 

セルフケアとして、関節が動かしにくくなることを防ぐために指や腕などのストレッチは効果的です。簡単なストレッチ方法2つご紹介します!

 

①指を曲げる筋肉のストレッチ

 

指の付け根から伸ばすイメージで、反対側の手を使って手首を反らして、できる範囲で反らしていきます。痛気持ちい程度で止めて10秒から15秒かけてストレッチをしましょう。※痛すぎる場合はすぐに中止して下さい。 

 

 

②指を伸ばす筋肉のストレッチ

 

①のストレッチの反対で、反対側の手で手首と指を曲げて、できる範囲で曲げていきます。これも痛気持ちいい程度で止めて10秒から15秒かけてストレッチをしましょう。※痛すぎる場合はすぐに中止して下さい。

 

 

 

当院でのリハビリテーションでは、超音波療法による疼痛軽減や、手部のストレッチ、可動域訓練、筋力トレーニングを行っていますので、お気軽にご相談下さい。

 

2024年01月01日